医療法人再生会そばじまクリニック(所在地:大阪府東大阪市、院長:傍島 聰、以下「そばじまクリニック」)は、株式会社日本触媒と共同開発した変形性膝関節症の新しい治療の受付を開始いたしました。
変形性膝関節症は、加齢などにより、膝の軟骨がすり減り痛みや腫れをきたす疾患です。国内患者数は約1000万人と言われており、高齢化の進行に伴い患者数は年々増加傾向です。この疾患に対する再生医療として、2次元培養細胞*1を用いた治療がこれまで行われてきましたが、更なる治療効果の向上を目指して、そばじまクリニックは、細胞加工会社であるメディプレナーや、3次元培養容器「ミコセル®」を製造販売する日本触媒とともに、2次元培養細胞を3次元細胞凝集塊*2とする検討を進めてまいりました。
今回開始した新しい治療は、そばじまクリニックにて患者から採取した脂肪幹細胞を、日本触媒のミコセル®*3を用い、メディプレナーにて3次元細胞凝集塊にし、そばじまクリニックで患者の膝関節内に注射投与します。本治療における臨床研究は、2021年から被験者5名を対象として実施し3次元細胞凝集塊の安全性を確認しました。また、2023年から実施した臨床研究では、被験者10名を対象として3次元細胞凝集塊の有効性を示唆する結果が得られています。
当院は、3次元細胞凝集塊を用いた新しい治療の普及を通じて、再生医療の更なる発展に向けて貢献してまいります。
新しい治療法にご興味を持たれる患者様は是非お気軽にお問い合わせください。*1:2次元培養細胞とは、細胞を平面的に培養したバラバラの細胞の形態を指します。
*2:3次元細胞凝集塊とは、上記、2次元細胞を塊状に培養した細胞で、3次元細胞凝集塊またはスフェロイドを指します。
*3:日本触媒が独自技術により開発した3次元細胞培養容器で、粒子径が揃い生体内での状態に近い接着した細胞凝集塊を多量に作製できることを特徴とします。
ミコセルは日本触媒の登録商標です。
●本治療に関するお問い合わせ
そばじまクリニック 再生医療部門
脂肪幹細胞による変形性関節症の治療 | 大阪府東大阪市の再生医療部門 そばじまクリニック
●細胞加工に関するお問い合わせ
メディプレナー
株式会社メディプレナー | ヒト脂肪由来幹細胞を用いた再生医療の技術開発・研究 (medipreneur-jp.com)
細胞培養受託サービス | 株式会社メディプレナー – ヒト脂肪由来幹細胞を用いた再生医療の技術開発・研究 (medipreneur-jp.com)
●3次元細胞培養容器「ミコセル®」に関するお問い合わせ
株式会社日本触媒
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