安全な治療を行うために

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院長に聞く再生医療の“品質・安全性”への思い

再生医療のためにどんな設備を?

まず院内にCPC(Cell Processing Center)と呼ばれる「細胞培養加工施設」があります。こちらでは外部の施設に依存することなく、自分たちの厳格なプロトコルに基づいた細胞の生産が可能となっています。
外注することも1つの方法ですが、それではエビデンスを形成することが難しいと感じています。「こういった細胞を作り、それによってこの程度の効果が得られる」ということが明確にならなければ、本当の意味での治療には結びつかないと考えています。

再生医療のためのラボも設けている?

設備については、大学にあるほとんどの機器が当院にも設置されています。大学では許可や順番待ちが必要になるような機器も導入しています。特に次世代シークエンサーとも呼ばれる「遺伝子解析装置」は、非常に重要な役割を果たしています。
現在、当院では患者様から提供を受けた細胞の遺伝子解析を行っています。これは、細胞内に存在する遺伝子が再生医療において重要であると考えているからです。こうした研究を大学病院をはじめとする医療機関と共に進めていて、大学の先生方から協力依頼を受けることもあります。
生物学の研究は大きく「タンパク質解析」と「遺伝子解析」に分けられますが、当院はこの両方に対応することができます。

自分たちで細胞を作ることによって、品質や安全性を確保している?

その通りです。品質や安全性を担保するために、細胞を詳しく調べたり、微生物の混入がないか細胞を作る過程において、全行程内でチェックしてます。

研究室ではどのような取り組みを?

患者様の効果の程度には差があります。その差がどうして生じるのか、その患者様から血液や細胞を提供していただき、効果の出たグループとそうでないグループを比較研究するといった取り組みを行っています。

そうしないと再生医療は前進しませんし、確固たるエビデンスも構築できないと考えて、日々研究を続けています。

そばじまクリニックの再生医療へのこだわりは?

再生医療として行われる幹細胞治療は、大きく2種類に分けられます。1つは培養細胞を用いるもので、もう1つは「フレッシュ幹細胞」を用いるものです。当院はこのフレッシュ幹細胞を用いた幹細胞治療に対応しています。
フレッシュ幹細胞とは、脂肪採取を行ったその日に細胞を抽出し患部に注入します。その名の通りフレッシュな状態の細胞で、再生医療において理想的な材料となります。
こうしてフレッシュ幹細胞を用いて再生医療を行っているケースは少なく、多くの場合、培養幹細胞が用いられており、専門の施設に外注している医療機関がほとんどです。

培養幹細胞についてはいかがですか?

先ほどお話しした通り、院内にCPC(細胞培養加工施設)がありますので、出来るだけ良質な細胞を培養しております。
培養方法によって細胞の質は変わるため、すべて外注任せにしていると「低品質な細胞しか得られない」ということも起こりかねないのですが、当院ではそうしたことはありません。

 

当院の培養幹細胞は、言うなれば「自分の畑で採れた無農薬野菜」のようなもので、品質と安全性がきちんと確認されています。

培養する際、どんな成分を使用していますか?

当院では患者様から採取した血液と細胞を使って培養しています。一部の施設では牛や豚などの動物由来の成分を使用しているところもあるようですが、これには潜在的なリスクがあるとされています。なので、そうした方法は採用せず、安全性と効果の高さを確保するために厳密な培養方法を用いています。

最後に、患者様へメッセージをお願いします

再生医療は、その可能性と共に課題も抱えています。しかし、それらを理解し適切に対応することで、安全で効果的な治療を提供できると考えています。
当院では、再生医療の真価を最大限に引き出すべく、臨床と研究の両面から取り組みを進めています。患者様一人ひとりに最適な治療を提供するために、安全性を第一に考えた治療を行っていますので、どうぞ安心してご連絡ください。

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